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2024.08.29
この時期には珍しい霧が停滞しておりましたが、出航する頃には視界も広がり始めました。
海上保安庁の「かわぎり」とともに出航です。
スクリューではなくウォータージェットで進む巡視船で
砕氷型巡視船の「てしお」と2隻、羅臼に配置されています。
沖合に進むと、青空が見える箇所もありました。
先に出航していた船よりマッコウクジラの情報を頂き、現場へ直行しました。
現場に到着する前に1頭遠くで潜ってしまいましたが、
その近くで2頭が浮上。
最近見られている3頭の内2頭が今日も一緒にいたようです。
何度か浅潜りを繰り返し、少し長い潜水の後にはそれぞれ離れて浮上。
手前の個体はまた浅く潜り、
奥の潮吹きを上げている個体に近付くと、大きく深呼吸。
背中を丸め、
尻尾を上げて潜っていきました!
尻尾が上がるときには歓声が上がりました^^
本日は鳥類も目立ち、
クロアシアホウドリはいつも通りたくさん集まっている姿が見られ、
ハイイロウミツバメも大きな群れがいくつか見られ、
こちらのケイマフリも船の前を横切っていきました。
そして、あまり羅臼では見られないオオミズナギドリが
アカアシミズナギドリの群れに混じって飛んでいました^^
他にもウトウ、オジロワシ、アカエリヒレアシシギ、トウゾクカモメなどが観察できました。
そして午後の便、再び町周辺は霧に包まれましたが、沖に出ると視界は回復。
沢山のイシイルカが飛沫を上げて泳いでいました。
この便でもマッコウクジラ情報があったので、真っ直ぐ向かいました。
国後側での浮上などもありましたが、
他船が尻尾を上げて潜っていくのを見た1頭に狙いを定めて待ちました。
少し離れた場所での浮上となりましたが、しっかり間に合いそばで観察できました!
最後にはしっかり尻尾も上がりました^^
知床岬が見える場所まで遠出した甲斐がありました。
帰り航海でもたくさんのイシイルカが姿を現し、
雲の間から知床連山も見えました。
明日も今日と同じような予報です。
変わらず生き物達に出会えますように!
(№0746)