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2024.08.27

予報は外れ

本日は朝からどんより、7時ごろには雨が降り始めました。
海はまだ落ち着いていて出航準備を進めていたのですが、雨足も強く雷が鳴り始めたため急遽欠航が決まりました。
ご予約頂いておりましたお客様、申し訳ございません。

注意報が出る程の雨が降りましたが午前中のうちに雷雲も去り、
海も穏やかになったため午後の便は出航となりました。
小雨は降ったり止んだりを繰り返していましたが晴れ間も見えてきている中出航しました。
風が強い予報もありましたが、穏やかな中出航できてラッキーでしたね^^

先に出航していた船よりマッコウクジラの情報をもらって現場に直行。
海鳥は少なかったのですが、クロアシアホウドリが何度か見られました。
こちらのハイイロウミツバメもヒラヒラと1羽で飛んでいる姿を見かけました。
途中トウゾクカモメが船に付いて飛ぶことも。
他には、アカアシミズナギドリの群れ、ウトウが見られました。

現場に到着するとすぐにマッコウクジラの潮吹きを発見!
割とそばに浮上したのでゆっくり見ることができました。

そばで観察していると右側面に傷がある個体でした。
昨日の3頭浮いていたマッコウクジラのうち、
真ん中にいた個体と傷が一致しましたよ^^
↓昨日のマッコウクジラ
今日は1頭で行動していたようです。

マッコウクジラは潜るときの尻尾の裏側の写真を撮って個体識別するのですが、
体の傷や背びれの形が特徴的で識別できることもあります。

昨日も今日も時間内に尻尾を上げることはなかったのですが、
特徴があり同じ個体だと運よく分かりました^^

かなりそばで観察できる場面も。
↑他船から撮影頂きました!

また、プカプカ浮いては浅く潜るのを何度か繰り返し、
いろんな角度でマッコウクジラを観察することができました。
マッコウクジラの鼻の穴は左斜め前についており、潮吹きが斜めにあがります。
いろんな角度から見ても斜めに上がっているので、
遠くから見てもすぐにマッコウクジラであることが分かります。
最後にちらっと尻尾の端を見せて潜ってから浮上しなくなってしまったので
もしかすると深く潜ってしまったのかもしれません。
この個体は、マッコウクジラの行動パターンにとらわれない自由な行動をとることが多いですね^^

港へ向けて走っている最中は、
現時点で見ることができた生き物やまだ見られる可能性のある生き物のレクチャーを行っています。
海の生き物はジャンプなどをしない限り全身見えることはなく一部しか見えないので
全身がどのような姿なのか、どのような生態なのかを知ることができればより楽しく観察できるかと思います^^

陸が近くなってくると、イシイルカの姿を見かけることも多くなりました。
白波よりも高く上がる飛沫。
目が慣れてくるとお客様も発見してくださいました!
港が近づくと、太陽も見え始め
帰港すると天気も良くなりました。
これから風が強くなり、明日の早朝まで吹く予報です。
影響が残らず出航できるよう願います。

(№0744)

 

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