ゆっくりと近づく春

とても穏やかな朝を迎えました。
波もなく月も海面に映りこみ、少しずつ沖の色が
変化していくのを感じます。
風が無く穏やかだったので、海面も少し結氷しているほど。
お天気も良く、次第に明るくなっていきました！

北方領土国後島のシルエットもくっきりと『羅臼山』をバックに
オジロワシが力強く羽ばたきます。
出港してしばらくかかりましたが、日ロ中間近いところで何とか流氷到達。
本日の日の出 5:49
北方領土国後島の小羅臼山の山頂から
ダイヤモンドコラウス！！
大きな流氷はあまり目立たず、崩れた流氷が広がっておりました。
昨日は国後島側に離れた流氷が羅臼側へ近づいてくれてよかったです♪

黄金色にスカッと昇った太陽がとても綺麗でした。
風がないものの、気温がぐっと下がりとても寒い朝…
太陽の光がさし、気持ち体もあたたまってきたような。
肩が白く、白黒の羽が特徴的なこちらがオオワシ。
太陽に照らされ流氷もピンク色に染まっていました。
ピンと羽を広げ、大きく旋回し近づいてきたのは
オジロワシです。
羽を広げると２ｍにも達します。
日の出の時間帯は、皆様北方領土国後島から昇る朝日が
メインとなるので集中して国後島側を撮影されている方が多いですが
同じタイミングで羅臼側を振り返ると、ピンク色に染まる知床連山も
ご覧頂けますよ＾＾
やわらかい光に照らされて、何とも言えない早朝ならではの
絶景が広がっております！

8:30便も何とか流氷帯に到達！
ワシ達も40羽近く集まりました。

天気も良くポカポカ陽気。少しずつ春の訪れを感じます。
知床連山も綺麗に見えていました＾＾
「オオワシとオジロワシは喧嘩はしないのですか？」とよく聞かれますが、
時には餌を取り合うこともありますが、このように近くにいることもあります＾＾

警戒心の強いワシ達ですが、割と船のそばに寄ってきてくれました。
近くで見ると、表情もよく分かりますね！
猛禽類らしい鋭い目つきをしております。
空を見上げるオオワシ。よく見ると結構愛嬌のある顔つきをしています＾＾
ワシ達はいろんな表情を見せてくれますよ！
船の周りには、沢山のオオセグロカモメが飛んでいました。
その中には、体が一回り小さなこちらのユリカモメの姿も。
他にも、シノリガモやヒメウ、ケイマフリ、ハシブトウミガラスなども見られました！

13時の観光コースでは、羅臼高校の1年生と一般のお客様を乗せての運航。
流氷帯までかなりの距離があったので、到達は出来ませんでしたがいいお天気の中での運航となりました。
操業中の漁船も沢山あり、近くで漁船を見学できました。
この時期は、主にスケトウダラが刺し網漁法で獲られています。
仕掛けは、日露中間ラインに近い沖合から陸から近い沿岸部まで広くあります。
幼鳥も割と多かったように感じます。
そろそろ、ワシ達の渡りも近づいてきました。
沢山栄養を付け、元気に旅立って欲しいですね＾＾
岸壁の上にもワシ達が集まり、目線と同じ高さから観察できました＾＾
迫力のあるワシ達の姿に「かっこいい～」との声も。
明日は撮影コースのみの運航予定です。
無事に流氷に到達できることを願います！

(№0614)