霧の停滞

本日はどんより天気でしたが、
早朝にクジラの見える丘公園にて沖観察をすると、
とても凪がよく、頻繁に浮上するクロツチクジラの群れも見られました。日が差す場所もあり、幻想的な景色でしたが
沖合遠くは霧がかかり良く見えません。

午前便出航時には羅臼岳も見えておりました。
港から出て数分…。
どんどん霧が濃くなりましたね…。

海鳥などはすれ違うこともありましたが、
鯨類を発見することはできませんでした…。
こちらはフルマカモメ。
他にもハシボソミズナギドリ、ウトウ、
シロエリオオハム、アカエリヒレアシシギ、
フルマカモメ、ウミスズメなどが見られました。

そして午後の便。
比較的視界のいい場所でシャチを発見するも国後側…。
少しずつ遠ざかるシャチを観察していると、
他船より羅臼側のシャチ発見情報がありました！
いつもありがとうございます！

イシイルカも遠めに見つつ
シャチの現場に向かいました！
到着しシャチの群れを確認。
そのうち2頭のシャチをそばで観察しました。

立派な背びれを持つオスのシャチ。
とてもゆっくり泳いでおり、船と並走してくれました。
方向を変えて近づいて来てくれることもあり、
停船しているEverGreen38の船首を右から左へ進むときは
かなり近距離でしたね！
観察していると、どんどん霧が濃くなり
船の後ろを通るオスシャチを最後に見失ってしまいました。
その後他船と協力しながら辺りを探すも
見つけることができませんでした。

少しの間でしたが、大きなオスシャチをそばで見られて幸運でした！

霧が停滞すると気温もあがらず、とっても寒い1日となりました。
帰航時には雨も降ってきましたね…。

船の片づけをしていると、
正人船長が「瑞祥の見送りに行くぞ！ついてこい！」
というので行ってきました！

第三八瑞祥丸
こちらは本日出航時の写真です。

イカ釣り漁のために金沢までまっすぐ向かい、
秋まで帰って来ないそうです。

たくさんの親族の方々がお見送りに集合。
毎年、正人船長が集合写真を撮影します。
昔、正人船長も同じく漁船の船長をしておりました。
出航のお見送りを何度も「懐かしいな～」と
感慨深そうに言っておりました。

港内で一周して手を振るみんなを見ていると、
私は親族でもなんでもありませんが、
長旅、気を付けて帰ってきてほしいな。と心より思いました！

明日も出航予定です。
コンディションのいい中運航できますように！

(№0284)