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2025.03.06
東の風が吹く予報があり、流氷が接岸するかもしれないという予想でしたが、
早朝便出航すると、昨日と同じように沖に留まっていました。
流氷のまわりは海面が凍って、
その上に今降っている雪が積もっているようでした。
割とバラバラで隙間の多い流氷帯でしたが、
ぶつかって盛り上がった高さのあるものも多かったです。
船が到着する前からワシたちが流氷上にポツポツ見られ、
山に帰らずに一晩を流氷帯の上で過ごしたのかもしれませんね。
細かい雪が降り続け、厚い雪雲が停滞していたので太陽は見られませんでしたが
ゆっくり明るくなっていきました。
ワシたちは朝早くから元気いっぱいです。
他のワシのゲットした魚を奪おうと蹴ろうとするオオワシ
魚を奪われてもワシたちはやり返したりせず、
別の餌を探しに行ったり、佇んでいたりするので後には引き摺らない性格のようです。
絶対に魚を奪われたくないワシたちは翼で隠しながら魚を食べています。
この時よく尻尾を振っているのを見かけますが、
どんな意味があるのか気になります。
空中で魚を食べる器用なワシもたまにいますよ。
雪が降って少し視界の悪い中でしたがたくさんのワシが集まり、
オオワシが多い印象がありました。
オジロワシも決して少ないわけではなく
船のそばまでやってくることが多かったです。
次便の8:30でも天気は変わらず厚い雲に覆われていましたが、
時折太陽の位置がわかることも。
この便でもワシがたくさん集まりました。
やはり折り重なった流氷の高い場所が人気で、
こちらのオオワシも首を回しながら辺りを見渡していました。
風や波の影響で流氷はどんどん高さを増していきます。
今年は流氷が来るのが遅れたので、
シーズン終了までに巨大な流氷の塊を見るのは厳しそうですが、
奇形の流氷も増えてきたように思います。
流氷の間で海面が凍った部分にオオワシがのっていることもありましたが、
端に寄った時に重さで足が沈んで飛んでいってしまいました。
オオワシは体重で言うと6kg〜9kgにもなるようです。
鳥類ではかなり重いですが、それでも長距離を渡るので凄い膂力です。
重い体を持ち上げる翼は開いた時に2mを超えます。
ちなみにオジロワシはオオワシよりひとまわり小さいので
翼を広げた長さは1.8m〜ほどです。
それでもとても大きいですね。
また、オオワシはもうすぐ全て渡っていってしまいますが、
オジロワシは若干数羅臼に残って営巣します。
よく夏でも岸壁につがいでとまっていますよ^^
そろそろオオワシの姿もどんどん減っていくと思うと寂しいです。
運航最終日が近いですが、最後までたくさん見られますように!
(№0841)